皆様こんにちは。ケアプラザ矢板 リハビリの薗部です。
突然ですが、「学習療法」ってご存知でしょうか?
先日、ケアプラザのリハビリ職員である宇藤さんが学習療法のシンポジウムに参加し、
伝達講習会を開いて下さったので、ここで紹介したいと思います。

学習療法は、国(文部科学省管轄)の共同研究プロジェクトから生まれた
「認知症の維持・改善を目的とした非薬物療法」です。
東北大学の川島隆太教授を中心とした共同研究プロジェクトで実証された理論をもとに確立され、
その検証結果は2005年にアメリカの学術誌
「The Journals of Gerontology」に掲載され、大きな反響を呼びました。
川島隆太教授といえば、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の開発者としても有名ですね。

具体的に何をすればいいのかというと、「毎日5~10分程」、
簡単な計算をなるべく早く解く、
新聞を声に出しながら早く読む(内容を理解しているかどうかより、早さが大切)、
早口言葉を言う、
しっかり褒める(計算プリントなどに点数を付ける時は大きく100点と書き、花丸も紙全体につける)
などが良いようです。
つまり、簡単な課題を解くことや、他者から褒められたり認められたりすることで脳が活性化し、
認知症高齢者の脳機能維持や改善、さらには高齢者の認知症予防に繋がるということですね。

学習療法を行う専門の「学習療法実践士」とその上位資格の「学習療法マスター資格」もあるようですが、
まずは当施設で学習療法をどう生かしていけばいいのか検討し、サービスの質を向上させていければと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!